No.349 『成長』

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私の夢は「日本に貢献出来る人間となること。」

天から授けられたこの力を世のため人のために使わさせて頂き

必ずや夢を叶えてみせます!!

私のキャッチフレーズは

「不器用だけどひたすら実直に。

 あなたの喜びが私の幸せです。」

 

おはようございます。

 

2004年12月15日の19:05、

私は父親になりました。

初めて抱いた小さな命は

本当に小さくて、

暖かくて、

今にも壊れてしまいそうで。

あの時のことは

今でも鮮明に覚えています。

『純潔(よしゆき)』と名付けたその子は、

親バカの分を差し引いても

充分にお釣りがくるほど可愛い子で、

我ながら

「トンビが鷹を生んだもんだ。。」

そう想っていました。

私達夫婦にとって初めての子。

赤ちゃんは日毎に成長の度合いが凄くて

毎日が新鮮でした。

愛とは何かを思い知らされる日々でした。

そんな彼に対して、

私は私の父親がそうだったように

過剰な期待をしたものです。

当時の私は

彼の人生を通して

自分の人生の穴埋めをしたいと想っていました。

私が出来なかったことを

彼ならやってくれる。

この悔しさを

彼はきっと晴らしてくれる。

勝手にこんな期待をしていました。

 

そんな彼が

自閉症と診断されたのは3歳の時。

こんなに可愛い愛の結晶が

喋れるかどうか分からない?

自立出来ないかもしれない?

知能の遅れ?

 

冗談じゃねぇ!

 

そんなもん信じられるか!

 

あんなに声を挙げて

わあわあ泣いたのは初めてでした。

あの時の私は

運命を、

神を、

人生を、

恨みました。

ただ、ひとしきり泣いた後

出てきた結論は、、、

 

 

 

「彼は何も悪くない。」

 

 

そう。

彼には一切の責任はないのです。

ならば、やるべき事は一つ。

父親として彼を守らなければ。

あの日が全てのスタートでした。

 

幼稚園で初めての保育参観。

我が子の成長ぶりを笑顔で

ビデオやカメラに収めるお母さん達。

そんな中、

あまりに他の子と違う純潔の様子が哀れで

妻は涙が止まらなかったそうです。

幼稚園の聖母行列。

照明が落とされ暗くなった会場に

彼は両手で耳を押さえ

ぽろぽろと涙をこぼしながら入ってきました。

人一倍感覚が過敏な彼には

その会場は恐怖でしかなかったのでしょう。

彼は私達が想像も出来ないような

世界を生きているのです。

運動が脳の発達には良いと聴いて、

毎朝2人で散歩をしました。

ちょうど今頃の時期、

あまりの寒さに両手両足の感覚を

無くしながら散歩をしたのは

良い思い出となっています。

 

そんな彼の子育てを通して、

私は本当の意味で父親になりました。

本当の愛とは何か教わりました。

自分自身の価値観を変えてもらいました。

一切の執着を手放すことが出来ました。

彼との出会いは

私の人生で一番衝撃的な出来事でした。

彼との出会いがなければ

今の私はないでしょう。

彼が健常に生まれてきていたら

私達夫婦はとうに別れていたかもしれません。

その名の通りに

純粋で美しい心を持った彼は

小学校でも沢山いじめられて

沢山傷付いて

嫌な思いをしてきたようです。

小学校の最後2年間は

不登校になってしまって、

辛い日々を過ごさせてしまいました。

 

純潔、あの頃は本当にごめん。

俺が悪かった。

守ってやれなくてごめんな。

どうか許してほしい。。。

 

今、本当に心の底から想います。

 

子育ての秘訣。

それは、、、

 

両親の仲が良いこと。

『答えはその子の中にある』

両親が一切の執着を手放し、価値観を共有し、

その子をあるがままに受け入れて

力を合わせて子育てすること。

 

全ては彼から教わりました。

 

今日はそんな彼の13歳の誕生日。

中学に上がってからは

その成長振りは目を見張るほどで

自信に満ち溢れています。

日々の筋トレの成果で

逞しくビルドアップされてきた身体に

モデルのような体型。

でも相変わらず

心は純粋そのもので喋ると子供のまま。

そのアンバランスさが彼の持ち味なのでしょう。

 

彼がこれからどんな人生を歩んでいくのか。

 

皆目見当もつきませんが、

彼が元気でいてくれることに心から感謝して

彼が人生を楽しく過ごせるよう

妻と2人で精一杯サポートしていきたいと想います。

 

純潔、本当におめでとう!

お前がいてくれて幸せだよ。

心の底から愛してる。

お前のことを誇りに想ってるよ。

人生を大いに楽しんでな!

 

今、改めて想います。

親が自らの執着を手放すと、

子は想像以上に成長する。

 

やはり、トンビが鷹を生んだようです(^-^)!!

私は夢を叶え、日本に貢献出来る人間となりました。

有難うございます!!

 

本日も最後までお読み頂き有難うございました。

心からの感謝を込めて。

「有難う。愛しています。」

中西紀二

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