No.69 絆

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「私は不動産王になって日本を救います!」

「天から授けられたこの力を世のため人のために使わさせて頂きます!」

「そして必ずや日本に貢献出来る人間となります!」

おはようございます。

一昨日の夜のこと。

私は人生初となる経験をしました。

 

初めて乗る救急車。

10針縫ったのは

人生最大のケガでした。

 

 

私の次男は

小学3年生。

発達障害があり、

もう1年以上も学校に行けていません。

私の知らないところで

たくさん傷付き

たくさん嫌な思いも

したのでしょう。

勉強が苦手な彼は

たくさん苦労も

してきたのだと思います。。

そのようなストレスから

過食症気味となり

肥満児となってしまった

彼は

劣等感の塊のようになり

自己否定の発言を繰り返し

幼い三男にも

当たるようになってしまいました。

まるで

昔の私を見ているようで

本当に辛いです。。

彼の痛みが

よく分かるだけに

辛いです。。。

 

三男を泣かせて

叱られると

「どうせ俺はクズだから」

「生まれて来なければ良かった」

「死にたい」

「俺を殺してくれ」

と言った発言を

繰り返します。

 

 

正直、

 

 

親としては

堪りません。。

愛する我が子から

このような言葉を聞くのは。

 

ある時から

『常識の世界では生きない!』と決め

『人生は運こそすべて!!』と信じる

私は

 

このような時、

とにかく言って聞かせるように

していました。

 

「お前の辛い気持ちはよく分かるよ」

「お前を助けたいと思ってるよ」

「誰もお前を責めてはいないよ」

「お前を大事に思ってるよ」

「お前はそのままでいいんだよ」

「学校なんか行かなくてもいいんだよ」

「お前は皆から愛されているんだよ」

「お前は1人ぼっちじゃないよ」

「死ぬとか言うのは自分の事しか考えていない

 自分勝手な発言だから慎みなさい」

といった具合に。。

 

一昨日の夜も

またいつもの展開となりました。

 

三男を泣かせて

母親に叱られては

「俺はクズ、、」

「殺してやる、、」

 

食事をしながら

その様子を見ていた

私は

冷静に

考えていました。

そして

決めたのです。

 

今夜は

本気で怒ろうと。

 

もちろん

感情的にではありません。

心は冷静です。

でも、

彼のために

本気で怒ったふりを

しようと。

一度

家の外へ

追い出される経験を

させようと決めたのです。

 

私は

無言で立ち上がり

彼を

ソファから

引きずり下ろして

廊下を

引きずりながら

玄関のところまで来ました。

玄関のドアを開け、

彼を外に出そうとした

 

 

 

次の瞬間、、、

 

 

 

 

よく覚えて

いないのですが、、

 

 

 

 

転倒し

 

 

 

 

玄関のドアノブに頭から激突!!

 

 

 

激しい痛みと同時に

生暖かいものが

額を伝ってきました。。

 

 

嫌な予感がして

鏡を見ると

 

 

 

そこには

 

 

 

なんと!

 

 

 

 

血だらけの自分の姿が!

 

 

 

 

 

なんじゃあ、こりゃあぁ~~~!!!(笑)

 

 

驚くほどの流血。

傷口を押さえていたタオルは

真っ赤に染まりました。

廊下も血だらけ。

その様子を見て

次男は泣き叫んでいます。

 

異常な寒気に襲われた私は

ストーブの前でも

ガタガタ震えが止まりません。

 

妻が救急車を呼び

三男は顔色が真っ青になっています。

少しずつ

落ち着きを取り戻してきた私は

「僕のせいだ」と泣き叫んでいる

次男を呼び、

彼を抱きしめてこう言いました。

『お前のせいじゃないよ。

 パパは大丈夫だから心配しなくていい。

 もう変な事は言うんじゃないよ。』

 

彼は泣きながら

「分かった」と答えました。

 

間もなく

救急車が到着。

救急車に乗りこむ際、

まるで

永遠の別れであるかのように

こちらを見ている

三男の表情が印象的でした。

 

病院に着いて

診察を受けている間

天井を見つめながら

色々な事を考えました。

健康でいられる事の幸せ。

これまで

大したケガや病気を

することなく生きてこれた事への感謝。

そして

本当にこれで良かったと。

 

ケガをしたのが私で良かった。

もし

次男が

ケガをしていたら

ただの家庭内暴力です。

次男は心にも身体にも

深い傷を負っていたことでしょう。

血だらけになった父親の姿

その父親から抱きしめられた経験

何にも増して強い

彼へのメッセージとなったのではないでしょうか。

 

妻はパニックになりそうなのを

必死でこらえ

冷静に対応して

私を助けてくれました。

 

 

三男は

「パパが死んでしまう」と言って

大泣きしていたそうです。

 

長男は

驚きのあまり言葉をなくしていました。

 

ケガをしたのが

私だったからこそ

家族全員が

胸に手を当て

改める機会

なったのだと思います。

 

そう。

 

今回の一件は

私達家族の『絆』

更に深める契機と

なりました。

 

トラブルが起きた時こそ

家族の絆を深める

チャンスなのですね。

 

このような

素晴らしい機会に

恵まれたことに

心から感謝します!!

 

 

 

最後に

 

 

 

一言だけ。。。

 

 

 

 

 

 

あ~~~

怖かった(>_<)。。。

 

本日も最後までお読み頂き有難うございました。

心からの感謝を込めて。

「有難う。愛しています。」

神辺照喜

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