No.151 世界に一つだけの花

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「私は不動産王になって日本を救います!」

「天から授けられたこの力を世のため人のために使わさせて頂きます!」

「そして必ずや日本に貢献出来る人間となります!」

私のキャッチフレーズは

「不器用だけどひたすら実直に。

 あなたの喜びが私の幸せです。」

 

おはようございます。

私の次男。

小学4年生の彼は

不登校になって2年になります。

勉強が苦手で

発達障害の一種である

『学習障害(LD)』を抱えていると思われる彼は

自分を嫌い

自分を責め

毎日苦しんでいます。

午後からはデイサービス施設に通園していますが

学校に行けていない今の状況を

自分で認めておらず、

自責の日々を繰り返しています。

特に

この春から

長男は特別支援学校の中等部へ入学し、

三男は幼稚園に入園して、

2人共順調に新生活をスタートさせました。

その事が更に彼を追い込んでいるのでしょう。

 

次男は3人息子の中で一番私に似ています。

ですから

私が背負った宿命も

彼に影響しているのかもしれません。

 

私は

中学3年の時に不登校を経験しました。

その経験が

私の深い傷となり、

強烈な劣等感となって

その後の私の人生に多大なる

負の影響を及ぼしました。

15の時に経験した

あの辛さが

その後

25年に亘って私を苦しめたのです。

 

ですから

私には次男の苦しみがよく分かります。

当たり前のように誰もが行っているところに行けない惨めさ。

有り余るほどの退屈な時間はマイナスな思考へと誘導し、

ストレスから過食気味となり無様に太った自分の姿は

更に自信を喪失させるのです。

次男を見ていると

かつての私を見ているようで

胸が苦しくなります。

彼を救ってあげたい!

何とかしてあげたい!

出来る事なら代わってあげたい!

 

そう思いながら

彼に言葉をかけます。

 

「誰もお前のことを責めてはいないよ」

 

「お前は今のままでいいんだよ」

 

「自分を責めることはないんだよ」

 

「お前の辛さはよく分かるよ」

 

「お前は今、学校じゃ決して教えてもらえない

 人生の勉強をしているんだよ」

 

「今の経験が必ず大人になって活きてくるから」

 

「必ず『僕に生まれて良かった』という日がくるよ」

 

「パパとママで力を合わせて必ずお前を立派な大人に育ててみせるから」

 

「何も心配しないで、何も考えないで、今日を楽しもう」

 

「一日に一つだけ楽しいと思える事があればそれでいいんだよ」

 

「学校は行かなくていいんだよ」

 

「パパが行かなくていいって言ってるんだから、パパのせいにしていいんだよ」

 

ただ、

どんな言葉をかけても

彼の心が癒されることはありません。。

まだ小学生であるが故に

「お父さん、お母さん、助けて。

 僕は苦しいよ。

 どうしたらいいか分からないよ。」

という必死のSOSが

『何で僕を生んだの?』

『生まれてこなければ良かった』

『家出したい』

『死にたい』

といった言葉で表現され、

幼い三男に八つ当たりするしかないのです。

 

特に

家族皆忙しくしている朝の時間にこのような言葉を聞くと、

つい私も妻も冷静さを欠いてしまいます。

 

次男は今、本当に苦しんでいます。

彼を助けたい。

どうにかして元気な心を取り戻してあげたい。

まだ暗中模索で

射し込む光は見えてきませんが、

妻と力を合わせて

彼にとっての最適な道を探したいと思っています。

 

親としての偏見や先入観はとうに手放しました。

答えは彼の中にしかありません。

彼が本当に「楽しい」と思える道を一緒に探したいと思います。

かつての私がそうだったように

彼がその後何年間も苦しまなくて済むよう。

 

止まない雨はないように

明けない夜はないように

彼の人生も必ず好転の時を迎えるでしょう。

その時に

彼は知るです。

雨上がりの虹の美しさを。

夜明けの空の美しさを。

その美しさを知る者だけに拓かれる道があることを。

 

 

先日、彼が実家に植えた苗が一輪の綺麗な花を咲かせました。

この花を見ていると、彼の笑顔が浮かんでくるのです。

 

家族の愛情をしっかりと受けた彼が

どんな花を咲かせるのか

今から楽しみです(^-^)!!

 

本日も最後までお読み頂き有難うございました。

心からの感謝を込めて。

「有難う。愛しています。」

神辺照喜

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