No.77 真の発展

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「私は不動産王になって日本を救います!」

「天から授けられたこの力を世のため人のために使わさせて頂きます!」

「そして必ずや日本に貢献出来る人間となります!」

おはようございます。

皆様は

新潟県新潟市にある

『北方文化博物館』をご存知ですか?

 

ここはかつて

越後屈指の大地主と言われる

伊藤さんという方のお屋敷でした。

 

 

敷地8,800坪!

建坪1,200坪!!

母屋の部屋数65室!!!

 

 

個人の住宅としては

日本最大と言われています。

そのお屋敷を

8代目当主の伊藤さんが

北方文化博物館に寄贈し、

今日に至ります。

 

 

さて。

1964年のことです。

新潟地震が発生。

マグニチュード7.5の大規模地震

新潟市も大きな被害を受けました。

 

 

しかし

 

 

そんな中

 

 

この伊藤家は

 

 

 

 

何と!

 

 

 

 

全く被害を受けなかったのです。

 

 

壁にヒビどころか

瓦一枚落ちなかったと言います。

 

 

それは何故でしょうか?

 

 

 

実は

こんな

エピソードがあるのです。

 

新潟地震のさらに昔。

新潟で3年間飢饉が続き、

米がまったく取れない時期がありました。

その時、

当時の伊藤家の当主が

近隣の農家に声を掛け

庭園に築山を作るよう依頼したのです。

高さ5m、幅10mの小さな築山は、

現代のブルドーザーを使えば2時間ほどで

出来てしまうそうです。

しかし、

当時の伊藤家当主は

「機器は一切使わず、

 すべて手だけで作って下さい。」

と依頼しました。

そのため

農家のお年寄りも子供達も

みんな築山作りに参加することとなったのです。

 

 

そうです。

当主は

飢饉で困っている

農家の方々に

なるべく長い間

賃金を払おうとしたのですね。

 

この仕事のおかげで

農家の方は飢饉の間も

食い繋いでいくことが出来ました。

この仕事がなければ

一家心中の危機すらあった家庭も

あると言います。

 

 

では、ここで。

何故、新潟地震の際に

伊藤家のお屋敷だけ

無傷だったのか。

 

もうその理由はお分かりですよね。

 

私はこの逸話から

『真の発展とはどういう事なのか』

を学びました。

人に与えた喜びは

いつしか

自分の喜びとなって返ってくるのですね。

 

 

本日も最後までお読み頂き有難うございました。

心からの感謝を込めて。

「有難う。愛しています。」

神辺照喜

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